挨拶

令和2年度 第3学期始業式にあたり (令和3年1月8日)

みなさん。おはようございます。令和3年が始まりました。大きな事故もなく、新年が迎えられてよかったと思っています。ただ、新型コロナウイルスの感染者が増加して、昨日、1都3県に2度目の緊急事態宣言が出されました。今のところ臨時休業等は行わず、1月15日まで始業時間の開始を1時間程度遅らせて対応ということになっています。 

 3年生は、2月1日から家庭研修が始まります。卒業式まで学校に登校する日数もわずかとなってきました。在籍している全員の生徒が卒業できるよう頑張ってください。1年生・2年生は、年の初めです。どんなことでもよいので、目標を立ててください。”1年間遅刻をしない”とか。”成績で優秀賞をとる”とか。何でもよいと思います。

  さて、本校の校長室には、畳半分ほどの大きな書があります。「勇にして和」と書かれています。高野佐三郎という剣道家の書です。近代剣道を作り上げた方で、東京師範学校をはじめ、埼玉県の警察などでも剣道を教えていた人です。1862年に秩父で生まれた、秩父出身の偉人です。 (この書を見たいという生徒は是非校長室まで来てください。)

この高野佐三郎先生とも知り合いでもあったといわれるのですが、今年の2月からNHKの大河ドラマで、”渋沢栄一物語、青天を衝け”が始まります。また2024年から1万円札の顔が福沢諭吉から渋沢栄一に変わります。

 この渋沢栄一は埼玉県北部の深谷に1840年に生まれました。農家に産まれましたが、徳川慶喜の家来から、やがて官僚となり、その後実業家となって日本初の銀行、第一国立銀行、現在のみずほ銀行を作った人です。そのほか500もの企業の設立に関わっています。例えば、秩父地域の会社ですと秩父鉄道なども関係しています。一人で会社を作ったというよりも、渋沢栄一の信用をもとに、多くの方が関わって会社を設立したとされます。そのような事から「日本資本主義」の父ともいわれています。

 渋沢栄一は、会社を作ったほか、国際交流や慈善事業も多く行っています。生涯「忠恕」ということを大切にしたと言われていますが。

「忠恕」とは、論語の中にある言葉で、「真心と思いやり」があることを表しています。「自分が友達のなかで中心でなければ嫌。」だとか、「自分さえよければいい。」という考えではなく、思いやりをもって相手に接することが大事だということです。皆さんも思いやりのもてる人間になってください。

 そして、機会があれば2月からの大河ドラマも観てみてください。 

 寒い毎日が続きます。コロナ禍にも対応しながら、有意義な学校生活を送っていきましょう。

 

部活動壮行会にあたり (令和3年1月8日)

演劇部は関東大会、そして男子ソフトボール部は全国大会出場おめでとうございます。どちらも激戦の埼玉大会を制しての出場であります。実力は十分あると言えます。演劇部も男子ソフトボール部も団体競技のようなところがあります。日頃のチームワークの良さを発揮できれば良い結果が出せると思っております。 

 さて、武道の世界では、「稽古は試合のつもりで、試合は稽古のつもりで」と言われています。平常心を持って大会に臨むことがよいという事です。緊張し過ぎては普段の力が発揮できません。

 では、その平常心はどのように作られるかと言うと。私は「自信」に裏付けられたものだと思います。

 演劇部も男子ソフトボール部も、校内練習だけでなく合宿や練習試合も他校に負けないほど多数経験しています。

 優秀な指導者のもとで、十分な練習を積んできたことは大きな「自信」となっているはずです。今までやってきたことを信じて、関東大会・全国大会での活躍を期待しています。 

 

懐かしのパタパタ時計

懐かしいパタパタ時計

 今から38年前はすべてがアナログでした。そのような時代に時刻と曜日のパネルが回転して表示される時計を見て、なんて斬新で素敵な時計なのだろうと思って買ったのが”パタパタ時計”でした。それ以来、目覚まし時計として15年間愛用していたと思います。パネルは夜でも見やすいようにライトが点灯し、右端にはアラームの時刻が設定できるように回転式ダイヤルが付いています。就職や転勤で引っ越しを繰り返しても常に使っていたパタパタ時計です。ところが20年ほど前に突然動かなくなってしまい、処分しようとゴミ捨て場まで持っていったのですが、捨ててしまうと大切なものを無くしてしまうような気持になって、持ち帰ってきたことを今でも覚えています。その後は、ガレージに置いたままにして20年ほど放置していました。

 3代目おもちゃなおし隊に相談したところ、修理を快く引き受けてくれました。故障の原因は長年使用したことによる劣化ということもあり、半ばあきらめていましたが粘り強く修理してくれました。修理された”パタパタ時計”に電源を入れると、1分ごとにパネルが手前に回転し、時刻が変わる様子やアラームが「ぶーっ」と振動しているような音がして、当時の気持ちや懐かしさで胸がいっぱいになりました。

 かつて、TBSテレビでザ・ベストテンという人気番組がありました。司会は久米宏さんと黒柳徹子さんが行う歌謡番組ですが、順位ごとにパネルが回転してヒット曲を紹介するというものです。高校生は知らないと思いますが、40代から上の方は知っていると思います。その時代は、コンピューターはなくアナログの時代でしたから、ザ・ベストテンのボードと同じようにパネルが回転して、曜日と時刻を表示する時計はモダンで素敵なものであったという懐かしい思い出が甦ってきました。

 今となってはレトロな”パタパタ時計”ですが、思い出の詰まった大切な時計をこれからも大事にしていきたいと思います。修理してくれた3代目おもちゃなおし隊の皆さん、本当にありがとうございました。これからも多くの方に、思い出の詰まった”おもちゃ”を直してあげてください。

                      秩父農工科学高等学校長 韮塚 光信

 

挨拶

令和2年度 2学期始業式 (令和2年8月24日)

みなさんこんにちは。

 3週間の夏休みも「あっと」いう間に過ぎてしまったように思います。今年の夏は長雨の後の猛暑で、健康を崩すことはなかったでしょうか。

事故なく2学期が迎えることができました。本当によかったと思っています。本来であれば2学期は、文化祭、体育祭など、多くの学校行事が行われるわけですが、今年はコロナ拡散防止のため、多くの行事が中止や延期となっています。例年と違うことが多いですが、特別な年と思って頑張ってください。

 今日は改めて「相手に対する思いやりや礼儀」をもって過ごしてほしいという話です。「親しき中にも礼儀あり」といいます。軽く発言したことでも相手の受け止めは様々です。さきほど私が「みなさんこんにちは」。と言いました。当然のあいさつと思ったと思います。ところが、校長の私が「みなさんハロー」と言ったら、なんて思います。中には面白い校長だと思う生徒もいれば、何言ってんだ「校長らしく挨拶しろ」と思う生徒もいると思います。このように人の受け止めは様々です。皆さんが深く、考えずに、行った行動や発言が「いじめ」となってしまうこともあります。

 常に相手の気持ちを考えるのは難しいと思いますが、機会をとらえて、自分の言動を振り返り、相手の気持ちを思える人間になってください。

秩父農工科学高校に通っている生徒は現在764人ですが、それぞれ考え方や性格はみんな違います。中には大勢の人の中が苦手で、やっと通学をしている生徒もいます。中には何言われても気にしない生徒もいるかもしれません。人それぞれ違います。自分が友達のグループの中心でいないと気にいらないとか。自分が少しでも相手よりも優位な立場でいたいとか。

人を見下したような態度や言動は、すぐに相手に伝わります。たとえ意見や考え方が違う相手とでも、互いに尊重し合って、協力するときは、協力することが社会生活では求められます。相手に気遣いできる人間になってください。

 困ったことや不安なこと、人間関係でトラブルが生じたら、先生方に相談するなどして、解決に向けた行動をとってください。最後になりますが、3年生は、進路決定の大事な時期となります。全員の進路決定を期待しております。そして、3年生の全員が卒業できるよう頑張ってください。

1・2年生ですが、今年は多くの部活動の大会が中止となっております。

来年はおそらく例年通りに行われるようになると思います。来年に向けて部活も勉強も今から頑張ってほしいと思っています。

 

 

 

「P後だより」発刊に寄せて                                             

 

 PTA・後援会々員の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 日頃から本校の教育活動に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

また、PTAだより九十三号の発刊誠におめでとうございます。令和2年度当初の人事異動によ

り、加藤秀昭前校長先生の後任として熊谷農業高校から着任致しました。よろしくお願いします。

 さて、県内に百三十九校ある県立高校の中で、創立百二十年を誇る秩父農工科学高校に勤務できたことは、此の上ない喜びであります。本校が求められる役割や入学してくる生徒の実態等を踏まえ、魅力ある教育を実践してまいりたいと思います。また、教育学者 森信三先生の「時を守り、場を浄め、礼を正す」は教育の原点であると思っています。高校生の時期にこの習慣を身につけることが大切であり、将来の職場や様々な人間関係において基本とされるものです。「時を守る」とは、時間を大切にすること。遅刻、欠席、早退をしない。「場を浄める」とは、身の回りを整理整頓し、清潔にすること。そして、「礼を正す」とは、「時間・場所・目的」を考え、きちんとした服装・態度で生活すること。これらの”良き習慣がいい人生をつくる”という信念のもと、日々教育活動に取り組んでまいります。 

 今後とも、PTA・後援会の皆様にはご協力をお願いいたします。

 

 めざせ! スペシャリスト

 

 秩父農工科学高等学校は、1900(明治33)の創立以来119年の歴史と伝統を誇り、2万3千人を超える優秀な人材を送り出してきた、地域に信頼され愛されている高校です。
 目指す学校像に「秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストの育成」を掲げ、産業を支える専門職業人”スペシャリスト”を養成するという役割を実現するために、全校をあげて日々の教育活動に取り組んでいます。
 本校は、県下有数の総合専門高校として、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業部(電気システム科・機械システム科)・家庭部(ライフデザイン科・フードデザイン科)の3部7学科を有しています。

 21世紀が抱える、環境・エネルギー・食糧・医療介護等の問題は、各学科の学習、研究テーマでもあり、そこに立ち向かっていける人材を育成することが本校の使命であるといえます。
 時代は、広く柔軟な思考力と実践に結びつく専門技術力を備えた”スペシャリスト”を求めています。将来、この秩父地域の産業や文化を支え、日本の未来を担う”スペシャリスト”を目指そうという意欲をもった皆さんを待っています。

 

埼玉県立秩父農工科学高等学校長  韮塚 光信