【校長投稿】学校行事
令和5年度第1学期終業式 校長講話
おはようございます。はじめに、先週からの豪雨で被災された秋田県の方々にお見舞いを申し上げます。いつ、なんどき、こうした災害に見舞われるかわからない時代です。感性を研ぎ澄ませ、常にアンテナを高くして、自分の命は自分で守る。危機管理を徹底させてください。
今日は、校訓の話しをします。
そもそも、校訓とは何か?ある辞書で調べてみました。「各学校が,伝統,地域性,生徒の実態などを考慮し,独自に設定した学校全体の教育・指導方針(学校生活の指針)を成文化したもの」とありました。つまり、生徒の皆さんの「望ましい姿や行動規範」を明確にしたものといえるでしょう。
本校の校訓を、皆さんは知っていますか。全部で5つあります。
まず、「質実剛健」です。校歌の歌詞に入っていますし、職員玄関前の100周年記念碑に刻まれているので、知っている人も多いはずです。
意味は、「中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま」。
皆さんの内面は充実していますか。充実していないと感じている人は、この夏休み中に、学校内外での学びや様々な体験を通じて、充実させるよう努めましょう。これからの長い人生を歩んで行くにあたって、心と体を鍛えて、たくましく生き抜くための土台づくりをしっかりやって欲しいと思います。
もう一つ紹介します。次は「規律節制」です。
「規律」は、決まり事、ルール。「節制」は、欲望を理性の力によって秩序のあるものにすること(度を越さないよう控えめにすること)。簡単に言えば、我慢することです。
つまり、「ルールを守り、必要な我慢は真摯に受け入れる」ということだと思います。
皆さん、ルールを守っていますか。ルールには、法律、校則、社会生活を送る上でのマナーなど、色々あります。ルールを守ることは自分を守ることにつながります。法治国家に生きる皆さんは、「自分のやりたいことなら、何をやっても許される」というわけにいきません。
夏休みになると、解放された気分になります。それでも「規律節制」を心掛け、生活が乱れないようにしてください。そして、「質実剛健」が実現できるような体験、学びを深め拡げるチャンスです。色々な経験を積んで、自分の価値を高め活かす術を身に付けましょう。
最後に、交通事故防止についてです。埼玉県では、交通死亡事故対策の強化を図るため、県内において交通死亡事故が多発し一定の基準を超えたときに、県内全域を対象にした「交通死亡事故多発警報」を発令します。7月に入ってから7日間以内に5件以上の交通死亡事故が発生したため、7月7日から16日までの10日間この警報が発令されていました。昨日も、生徒指導主任の小池先生から同様のお話しがありましたが、交通ルールをしっかり守り、絶対事故にあわない、事故を起こさないようにしてください。万が一のことがあったとき辛い思いをするのは、自分だけではないことを肝に銘じてください。
それでは9月1日に、一回り大きくなった、自信に満ち溢れた皆さんとお会いすることを楽しみにしています。