【校長室だより】

1. 令和6年度入学式 式辞

投稿日時: 04/11 校長

 木々の緑が一斉に芽吹き、たくさんの花が咲き競うこの佳き日に、秩父農工科学高校に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。全ての教職員とともに、皆さんの入学を心から歓迎します。そして、皆さんを今日まで育て上げ、健やかな成長を支えてこられたご家族、関係の皆様に対しまして、心よりお祝いを申し上げます。

 入学式は、新入生の皆さんを歓迎する式であるとともに、この学校で学ぶという思いを確認する機会でもあります。この記念すべき4月8日を、「今日この日から始まる高校生活を実りあるものにするぞ」という誓いの日にしていただきたいと思います。

 さて、本校は、明治33(1900)年6月、 実業学校令により秩父郡立乙種農業学校 として設立され、以来124年の歴史の中、幾多の変遷を辿り今日に至っております。“勤勉努力”“質実剛健”“規律節制”“至誠一貫”“協同和親”を校訓に掲げ、2万7千5百人を超える優秀な人材を輩出してきた、地域の歴史とともに歩み続け、地域に信頼され、愛される学校です。

 目指す学校像に「秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストを育成する学校」を掲げ、地域の産業と文化の担い手を養成するというスクール・ミッションを達成するために、全校を挙げ日々の教育活動に邁進しています。

 ただ今入学を許可した新入生の皆さん。皆さんは9年間の義務教育を終え、自分の意思で本校への進学を決意し、合格されました。秩父農工科学高校は皆さんの入学を心から歓迎します。皆さんは、伝統ある本校で、そして、地元から深く愛されている本校で学ぶことに対して、誇りを持ってください。今まさに、大きな希望と幾ばくかの不安を胸に、新たな学校生活を始める皆さんへ、あらためて、高校とはどういうところなのかお話しします。

 学校は、学びあうところ。勉強はもちろんですが、それ以外にも様々なことを、教職員から、また生徒同士で学ぶことができます。本校には、色々な種類の、そして数多くの、学びの仕掛けがあります。皆さんには、それらの仕掛けに気付く人になってもらいたい。では、どうすればその仕掛けに気付く人になれるか。まずは、好奇心旺盛であること。そして、謙虚であることです。世の中は学ぶべきもので溢れていることを知っている人、そして、自分には足りないものがあることを自覚している人は、学びのチャンスを掴むことができます。学びのチャンスを掴むことができる人は、必ず成長します。

 次に、学校は、小さな失敗や挫折を経験する場でもあります。大人になって初めて失敗をしたのでは立ち直り方がわからず、前へ進めなくなってしまうかもしれません。学校で経験する小さな失敗や挫折を大切にしてください。それらの経験はきっと皆さんを強くたくましい人へと成長させてくれるはずです。但し、皆さんは、失敗したとき、ごめんなさいときちんと言える人であって欲しい。学校は、皆さんの失敗や挫折を見守り、支える存在なのです。

 そして、学校は、お互いを認めあうところです。認めあうとは、ぬるま湯のような関係であるということではありません。本校には、生徒・教職員を合わせると850名近くの人たちがいます。それぞれ個性を持つ人たちが、互いに切磋琢磨し、高め合う関係を築き上げています。まずは、皆さんが他人から尊重されるために、皆さん自身が他人を尊重することから始めてください。お互いを認めつつ、レベルの高い、みんなが居心地の良さを感じられる集団になりましょう。

 新入生の皆さん、この秩父農工科学高校で過ごす限られた時間を、大切にしてください。そして、皆さんの大切な時間を私たち教職員も共有させていただくことに感謝をし、式辞とします。

 

 令和6年4月8日

   埼玉県立秩父農工科学高等学校長 服部 修