やわらかな陽射しが日一日と暖かさを加え、春の訪れを感じる季節となりました。新型コロナウイルス感染症への対応が大きく変わろうとしている中ではありますが、本日こうして令和5年第1学期始業式を対面で実施することができて、大変嬉しく思います。ここにいる494名は4月1日付で一つ学年が上がりました。おそらく新たな決意を持って登校した人もこの中にいるのではないかと推察します。
始めに、皆さんにお願いがあります。今日の午後、新入生の入学を許可します。新入生が少しでも早く学校生活に慣れるよう、先輩として懐の深さを示してあげてください。何気ない細かな心遣いや気遣いは、新入生にとっては大きな励ましになると思います。そして、これから始まる農工での学校生活の送り方について、色々とアドバイスしてあげてください。私も含めてよろしくお願いします。
新たな年度を迎えるにあり、今日は学年別に私が必要と考える心構えについてお話しします。
2年生の皆さん、目標をはっきり定め、その目標に向かって「挑戦」してください。毎日の授業や実習を真剣に受けることはもとより、是非、各種検定試験にチャレンジしてください。資格取得は主体的に学ぶ姿勢や態度を育て、各自に対する評価に直結します。2学年の過ごし方でほぼ進路の方向付けが決まっていきます。大変重要な1年になります。部活動や課外活動でも中心的な活躍が期待され、多忙な一年になると思います。どれ一つとして手を抜くことなく、全力で「挑戦」してください。
3年生の皆さんは最上級生になります。学習や部活動だけでなく、学校内外での挨拶、みだしなみ、自転車や公共交通機関での乗車マナーに至るまで、最上級生としてのふるまいが求められます。そして、新入生や2年生をリードしていってください。農工の伝統や校風を作り出す責任は最上級生である3年生にあります。卒業生からバトンを引き継いだ以上、今までより全力で、何事にも「挑戦」する姿勢を持ち、本校の伝統、校風をさらに発展させてください。また、3年生の皆さんは進路決定を行う上で重要な時期をこれから迎えます。そのことを強く意識し、臆することなく、何事にも全力で取り組んでください。
長い人生の中で、必死になって学ぶことができるのが高校時代だと思います。なりふり構わず一生懸命勉強した、努力した、その経験は大人になったときに必ず活きます。それは生徒の皆さん全てに共通です。「挑戦すること」、「創造すること」、「継続すること」を生活の中心に据え、勉強に、部活動に全力投球してください。勉強でも部活でも最高の準備、最高の成果を目指してください。中でも、不得手なものへの「挑戦」、苦手なものを克服する「挑戦」、未知なるものへの「挑戦」、果敢に取り組んでください。
自分を変えるためには、「決意」や「想い」が必要です。この1年間をどんな年にするのか、何をやり抜くのか「決意」し、「想い」を強く持ち、色々なことに「挑戦」してください。皆さん一人ひとりにとって、飛躍の年、成長の一年になることを願い、第1学期始業式の講話とします。